日産が海外向け高級ブランド「インフィニティ」が発表した新規ターボエンジンが話題になっています。
量産型エンジンでは世界初の可変圧縮比とよばれる機構を持っているのが特徴になっています!
正式名称は「VC-T(Variable Compression – Turbocharged)」で2016年パリモーターショーにて出展する予定になっています。
今回はこのエンジンのどこが凄いのか解説したいと思います!
可変圧縮比ターボエンジン「VC-T」は燃費27%改善!
このエンジン最大の特徴は圧縮比を変えれることになっていて、圧縮比を14:1(高効率用)から、8:1(高速用)を変更できるようになっています。
ターボ加給・圧縮比を細かく制御することにより、異常燃焼・振動の改善だけではなく、燃費性能を27%向上させることに成功しています。
- 直列4気筒 2.0L ガソリンターボエンジン
- 最高出力:270ps
- 最大トルク:39.8kgm
2.0Lエンジンでは十分すぎる出力とトルクが発生しているのがわかりますね!
今後はインフィニティブランドで採用されていたV型6気筒「VQエンジン」に置き換わり採用されていくものになっています。
可変圧縮比にすると何がいいの?
通常、圧縮比が高いほどエンジン効率が高くなるのですが、ノッキングと呼ばれる現象が起こってしまう可能性が高くなります。
市販されているターボ車は10.0程度までしか上げられないのが現状ですが、VC-Tエンジンでは14:1を実現!
また圧縮比が低い状態ではエンジンパフォーマンス向上するのですが、今度は燃費性能が犠牲になってしまうのです・・・
そこで日産はマルチリンク機構を新開発することで「VC-Tエンジン」では状況に合わせた圧縮比を制御することで問題点をクリアしています!
初搭載される車は?
2017年発売予定の「新型QX50」から順次搭載される予定になっており、新型QX50も2016年9月29日にパリモーターショー2016に出展される♪
日本ではスカイラインクロスオーバーで販売されていましたので、新型も日本で販売が復活するかもしれませんね!
新型エンジン情報まとめ
「日産 新型ターボエンジン「VC-T(VCターボ)」世界初可変圧縮比エンジンで燃費向上!」はいかがでしたか?
海外メーカーに比べてダウンサイジングターボエンジンの、開発が遅れていた日本勢ですがここで期待のエンジンが発表されましたね!
アメ車もV8を搭載しなくなったりと、今後は大排気量エンジンが消えていってしまう流れになっていくのは寂しいですが、高出力低燃費エンジンがどんどん出てくるでしょう。